めぐる木島平。暮らしも旅もぐるっと。 木島平村村制施行70周年記念
INTERVIEW村で生きる

江田宏子さん/ここに住んでよかったと思える村にしていきたい

更新日:2025年8月29日

平成3年に木島平村へ移住し、木島平村を「より暮らしやすく誇れる村にしたい」という思いから、平成15年に村議会議員に立候補し就任。現在も議員として木島平村のために働いている。地域の方との交流も盛んで、さまざまな地域活動にも取り組み、木島平村での生活を楽しまれている。今回は、そんな江田さんにお話を伺いました。
 

木島平村との出会い

江田さんは神奈川県横浜市出身。小学生の頃から幼稚園の先生に憧れ、保育の専門学校に進学、卒業後は幼稚園教諭として働いていた。縁もゆかりもない木島平村を知ったきっかけはパラグライダーだった。もともと運動が好きで、夏にできる遊びはないかと探していたときに、たまたまテレビで見かけたパラグライダー。木島平村でパラグライダーができると友達に教えてもらったのが木島平村との出会いだった。木島平村は〝パラグライダー発祥の地〟とも呼ばれ、高社山の北側斜面を使用したエリアは、当時、日本を代表するフライトエリアであった。

「練習バーン(スキー場)で風待ちをしながら、眼下の景色を眺めていると、ゆったりした時間が流れ、リフレッシュできました。その風景の美しさから木島平が大好きになりました。」

木島平村との出会いとともに、パラグライダースタッフをしていた旦那さんとも出会い、結婚。二人とも県外出身だったが、田舎暮らしがしたかったことや、「子育ては自然豊かな場所で」との思いから、「中野市でもなく飯山市でもなく、自然に囲まれた『木島平村』が良い」と家探し。数年は、村内に住む場所が見つからず、中野市でアパート暮らしをしたが、若者住宅第1号の完成に合わせ木島平へ移住。その後、近くの土地分譲に合わせて家を建てた。

暮らしやすく住みたいと思える村を目指して

移住後は育児に専念し、その後、役場の臨時職員として6年間勤務。そこからなぜ村議会議員に立候補したのか。きっかけは合併問題だったという。

「役場にいると、合併に関する情報が入ってくるのですが、私は『村』が好きだったので、合併して欲しくありませんでした。そして、住民に十分な情報が伝わらず、意思も示せないまま合併が進んでいくことに危機感を覚えました。自分が議員になることで、情報を共有し、村民の声を聞きながら物事を進められれば・・・と思うようになりました。」

自身が議員になるとは考えたこともなかったが、当時の女性議員の方から背中を押してもらったこともあり立候補を決意。村外出身の若い女性が選挙に出ることは前例がなく、厳しい声も多かったが、家族や応援してくれる仲間の心強い支えで、困難を乗り越えてきたという。「誰もが暮らしやすく住みたいと思える村」をめざし、真摯に取り組み、現在は議員の中で任期が一番長くなった。

子どものため村のために活動を続ける

議員として活動する前から、地域活動など、さまざまな活動に積極的に取り組んでいた。
核家族だったため、子育ての相談相手や仲間が欲しいと思い、乳児検診で一緒になった方と、平成4年に子育てサークル「にこにこクラブ」を結成。同サークルは、現在も未就園児の親同士が集まる憩いの場として続いている。

娘の成長とともに、平成10年には小学生を対象とした「わくわくクラブ」を立ち上げ、小学校への「遊びの出前」や村民祭での「こどもまつり」などを企画、運営し、現在も継続している。
「活動を始めたのは、ちょうど土曜休みが始まった頃。休みの日にさまざまな遊びや体験ができる場をつくりたいと思い始めました。昔ながらの遊びや体験は、頭や手先、身体、五感を使うことのほか、社会性を育むことにもつながります。自分も自然の中で遊ぶことが好きなので、幼稚園教諭や、学生時代のキャンプリーダーの経験を活かし、楽しみながら活動しています。」
春・夏の長期休みには、自由に遊べる場を企画。今年の夏はケヤキの森公園での川遊びを2回開催し、2日間とも約50人の子どもが参加し、元気に川遊びをした。
「せっかく自然豊かな環境なので、子どもたちには外遊びやさまざまな経験をたくさんしてほしい。」
そう笑顔で話す姿は温かく、子どもたちのために自分ができることをしたいという気持ちを強く感じた。子どもたちがいきいきと過ごせる環境づくりは、子育て中の親にとっても助けになるありがたい取り組みだ。

また、高齢世帯に手作りのお弁当を宅配する「ふれあいランチ」にもボランティアとして参加。高齢の方のご自宅を訪問する大切な機会として、また、先輩の皆さんから料理を教えていただけることもあり、楽しんで参加しているという。

「木島平村に暮らして30年余りになりますが、未だに自然の美しさや空の色、四季の移り変わりや、冬に見る一面の銀世界には感動します。学生時代に『自然豊かな地で子育てをしたい』と思っていましたが、それが木島平で叶えられて本当に良かったです。村民の皆さんにとっても『ここに住んで良かった』と思える、誇れる村になってほしいです。」

常に人のため、子どものために動く江田さん。物腰柔らかく親しみやすい雰囲気だが、周りを巻き込む力、理想を現実にしていく芯の強さがある。村議員としての姿と普段の姿に変わりはなく、木島平村への思いや村民の暮らしを良くしたいという温かい思いを強く感じた。今後、江田さんがどのように思いを現実にしていくのかとても楽しみに感じる時間でした。

※木島平パラグライダーエリアは、2019年5月、木島平パラグライダースクールより管理を引継ぎ、「木島平パラグライダークラブ」として生まれ変わりました。クラブ運営となるため、講習およびタンデムフライトは行っておりません。

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江田宏子(えだひろこ)さん
神奈川県横浜市出身
平成3年木島平村に移住
平成15年村議会議員に就任。現在も在籍。

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お気に入りスポット
カヤの平高原
観光地化されたくない自然の宝庫。村民でも訪れる機会は少ないが、自然が好きな方にはぜひ足を運んでほしい場所。
スキー場の中腹
パラグライダーをしていた頃によく風待ちをしていた場所。見晴らしが良く、村を一望できる絶景スポット。
■フォトスポット各種
定番は「パティスリー レーヴ付近」や「樽川橋ポケットパーク」から望む高社山と大塚山の風景。春夏秋冬それぞれの季節や、朝日・夕日など時間帯によっても魅力的な撮影ポイントが多数あります。