渡辺美昌さん/圧倒的なダンス施設と木島平の美しい自然の中で、とことん好きなことに熱中してもらいたい
めぐりめぐってなぜか木島平で宿の仕事が始まりました!!
そう笑顔でお話してくださった渡辺さん。
今回はスキー場でちきちきばんばんを営む渡辺美昌さんにお話を伺った。
奥様にも同席していただきお二人の仲睦まじい穏やかな雰囲気が印象的だった。
美昌さんがプロダンス講師であった前オーナーの父親が始めたちきちきばんばんで働き始めたのは10年前。高校卒業後はギターの専門学校に進み、20代後半までバンド活動に勤しんでいた。これからどうしようかと模索していた時に、宿を継いでみないかという父の一言で心機一転、木島平での生活を始めたという。
ちきちきばんばんには他では珍しい競技用のダンスホールが宿泊施設と併設されている。24時間使用可能で、貸し切りできるサイズ感なのでダンスに打ち込みたい学生にはもってこいの環境だ。
ダンスでへとへとになった後に食べる合宿飯も大好評!木島平のお米を使用し、美味しくボリュームたっぷりな料理は学生の胃袋をわしづかみ、合宿が終わると同時に来年の予約をされていく方も多い。
驚きなのが自慢の料理はすべて独学だということ。もともと料理が好きだったというが、バラエティに富んだ料理がふるまわれる。色んな種類がある方が喜んでもらえるからと常に新しいものを取り入れようとする勤勉さがうかがえた。
ダンスホールには多くの学生からの色紙が飾られ、卒業後にここは僕たちの青春だ!と懐かしさを感じながらふらっと会いに来る子も。学生たちにとって特別な場所になっているようだ。
コミュニケーションをとるのは得意じゃないと仰るが、誠実な仕事ぶりが伝わりリピーターも多い。
真面目に仕事をしてれば過度にコミュニケーションをとらずとも信頼関係はうまれると仰る言葉に納得できた。お二人がかもしだす穏やかな雰囲気を求めて毎年多くの学生が訪れるのだ。
そして忘れてならないのは名物の4匹のヤギ
ヤギに人生をくるわされてしまったよ~!と笑いながら話す表情はヤギへの愛に溢れていた。
田舎暮らしっぽさを感じられる動物を飼いたいと思っていた際にヤギを紹介してもらい一目惚れ。そこからはヤギ中心の生活になったそうだ。お客さんや近所の方との会話の種にもなり、癒しを与えてくれるヤギたちはペットではなく完全に家族の一員のようだ。
学生の夏休み・冬休み期間はみっちり働き、休み期間には読書をしながら趣味のギターを弾く。そしてヤギに癒されヤギたちとのびのびと生活する。最初はとまどいもあったというが、住んでみたら美しい自然に囲まれ、静かに生活できるこの環境が性にあっていると。なにかのご縁があったのか、めぐりめぐって訪れた木島平での生活を存分に楽しんでいるようだった。
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渡辺美昌(わたなべよしまさ)さん
1980年2月生まれ
2012年頃 ちきちきばんばんで働き始める
2013年頃 2代目オーナーとして働く
趣味 ギター・ロードバイク
公式サイト:Dancing Houseちきちきばんばん (chikibang.com)