木島平村のほたる情報
神秘的で優しい光を放つ「ほたる」。
木島平村にも、ほたるがたくさん生息している。
恋人、友人、もちろん家族でほたる観賞はいかがだろうか。
他称“木島平村のほたるお兄さん”に、ほたるの生態について教えていただいた。
ほたるを見に行く前にチェックしてほしい。
木島平村のほたるについて
“木島平村には、3種類のほたるが生息しています。3種類とも固有の特徴があるんです。”
木島平村のほたるお兄さんこと、梅嵜正行さんは中学校時代に「ほたる部」に入部した時から、木島平村のほたるの生息を研究している。

“木島平村のほたるは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメホタルの3種類とされています。
ゲンジボタルとヘイケボタルは皆さんもよく聞く名前ですが、「ヒメホタル」はあまり聞きませんよね。
実は私もほとんど見たことがありません。”
“ゲンジボタルは、6月中旬~7月中旬までの約一か月、熱に弱く気候が暑くなるまで、綺麗な光を放っています。
ヒメホタルは標高1,000m程のところに生息します。木島平村ではカヤノ平らに生息しているのが確認されています。
ヒメホタルは光方に特徴があり、フラッシュのように点滅します。ゲンジやヘイケはゆっくりと点灯する感じなのでおもしろいですよね。
また、雌は羽が退化しており飛びません。飛び回るのは雄のみです。
なかなか見られるチャンスが少ないので、見られた方はラッキーですね。”
気温が平年より低い場合はほたるが少ないとされている。
次にほたるはなぜ光るのかを聞いてみた
“ほたるは、コミュニケーションの方法として、「光る」と言われています。
特にオスがメスにプロポーズするときは、オスの光は強くなると言われています。
蛍の交尾の方法はお互いに光って巡り会います。
雄の蛍が飛び回り、雌の蛍は葉に留まり雄が来るのを待ちます。
雄の光が強く見えるのは、雌が1カ所光るのに対して、雄は2カ所光ります。
飛んでる蛍が力強く見えるのはそのためです。”
よく、ほたるの中でも強く光っているのは、オスによる求愛の「愛の光」かもしれない。
木島平村のほたる生息場所
木島平村には、手つかずの川が多くあり、村内様々な場所で見ることが出来る。
昭和34年に作られた木島平民謡の歌詞には、「ほたる」という歌詞もあり、当時からほたるが多く生息し、村民の方がボランティアで愛護活動を実施していたり、地域ぐるみでほたるを大事にしていることがわかる。
・南鴨大塚沖のほたる愛護作業の様子

・ほたるなどの川の生き物の生態をする「生き物観察会」

ほたる観賞のマナー
“ほたるの一生は1週間です。1週間の間は食事もせず、夜露だけで過ごします。
昼間は葉の裏に隠れて、夜になるとお互いを求めて夜空を飛び回ります。”
観賞する際は以下の点に気をつけるように心がけよう。
- 鑑賞は静かな声で。笑い声、大声でのおしゃべりなど大きな声もダメ。ほたるは音にも敏感。小さな子供と一緒の際は特に注意。
- 車のハザードランプ、スマートフォンのライトや画面の灯り、写真のフラッシュも厳禁。ほたるが発光を止めてしまうこともあり。他の楽しんでいただいている皆さんにも迷惑。
- 蚊やアブなどの害虫対策は忘れずに。ただし、虫よけは、「ほたる」も苦手なので、観賞前に自宅などで使うように。
最後に・・・
人の恋路をじゃましてはならぬよう、蛍の恋路もじゃましてはなりません。
蛍を鑑賞するときはそっと見守る気持ちで見に行ってください。
ほたる生息場所
ほたるの大きさによって生息数が異なります。
天候等によってみられる環境が異なりますので、ご容赦ください。