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activity来て見て遊ぶ!木島平村

木島平村の無形民俗文化財~脈々と受け継がれる地域の伝統~

夏の風物詩 柱松子(はしらまつこ)とは

柱松子はその年の農作物の吉凶を占う火祭り行事(神事)で、修験者が行った「験競べ」が由来となっています。2本の柱松をたて、松神子と呼ばれる子どもが、それぞれの柱松にのぼり火打石で火をつけます。早く燃えだした方が勝ちとなり、上が勝つと天下泰平、下が勝つと五穀豊穣といわれています。

木島平村では内山地区と南鴨地区でそれぞれ行われます。
この「内山柱松子」と「南鴨柱松子」、飯山市瑞穂の小菅神社「柱松柴燈神事」の3つを合わせ「北信濃の柱松行事」として国の選択文化財指定を受けています。

内山柱松子

内山柱松子は別名「炎の奇祭」とも呼ばれます。お堂の前で炊き上げた火の回りを、「お天王さま」と呼ばれる神輿を担ぎ走り回ります。燃え上がる火に触れようかという際を走り、その激しさから昔は火傷を負う者もいたといいます。柱松の点火と並ぶ見所になっています。

2023年7月25日撮影

南鴨柱松子

南鴨柱松子は過去に一度途絶えましたが、区民の熱意から復活し大塚山で行われています。南鴨柱松子は子どもだけで行われるのが特徴です。火付け合図の「おかめ」、松神子を導く「天狗」など、子どもたちはひとりひとり役割を担い神事を盛り上げます。おかめが火付け合図の太鼓をたたくタイミングは気まぐれ、何度も叩くふりをしていつ叩くのか分からないのでおかめからは目が離せません。子どもたちがそれぞれの役になりきり演じる姿は南柱松子ならではの見所です。

2023年7月30日撮影