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木島平人06|小林恵子さん


木島平村馬曲地区にひっそりと佇む“郷の家”。地区150年以上の古民家を改修して平成16年に誕生した“農村文化伝承施設”だ。
今回は、“郷の家”の管理人、小林恵子さんへスポットを当てた。

 

郷の家の管理人になったきっかけ

“今の中学校のクラスマッチは全員参加が当たり前だと思いますが、昔は中学生が大勢いて選抜された人がクラスマッチをしていました。私は選抜に必ず選ばれて全種目に出場しました。それと、昔から本を読むことも好きで、読み聞かせや俳句、書道といった本に関わるものは今でもやっています。”

小林さんの趣味は、40年以上続けたママさんバレー、野球観戦などスポーツを見ることもやることも大好き。その一方で読書や俳句など文化的な面もあり、スポーツ面、文化面ともに多趣味なことが分かる。郷の家は、平成16年に開設され郷の家の管理団体であった「農民芸術ふう太の杜」の事務局及び郷の家の管理人として小林さんが就いているのも、それら文化的な才能が結び付いて現在に至っているのではと感じる。

 

土着の文化を大事にしたい

小林さんは、木島平村に生まれ、高校は飯山市内に進み、高校卒業後も旧南部小学校の事務員を2年間務めたものの、20歳からはずっと農業をしていた。えのきやアスパラガス、米栽培など木島平村の主要作物を合計約1haの農地を管理し、自然の厳しさを実感しながら、農業に励んでいた。

“農業は教科書どおりにやっても、その通りにはなりませんでした。自然の厳しさを目の当たりにしながら、毎日、農作業をしていました。だけど、木島平村は農村なので、自然との共存はいたしかたないですよね。そういった農業のが好きです。”

農村ならではの土着の文化は、京都や奈良などの精錬された伝統文化と対等なもので、こういった農村の文化や魅力をもっと都会の人に知って、来てもらい、五感で感じてほしい。と小林さんは話す。

 

常田富士男さんと農民芸術ふう太の杜との出会い

常田富士男さんは、木島平村の生まれ。1975年から1994年までまんが日本昔ばなしなどのナレーションを長年に渡って演じられたことが有名である。

“常田さんは、木島平村で生まれ幼少期の2、3歳まで木島平村で生活しましたが、九州へ生活の拠点を移され、以降、劇団などで活躍されています。木島平村へは20歳ごろに来村され、村内の民宿に宿泊されていたそうです。そして平成に入り、中野市の公演をきっかけに木島平村でも公演をすることとなり、平成12年には、旧中部小学校で「ふなや」を公演されています。 このようなきっかけから、農民芸術ふう太の杜の郷の家の館長を常田さんにお願いして、多いときは30人以上のメンバーとともに、活動をしていました。常田さんと出会わなければ現在の活動のなかったかもしれません。“

常田さんとの出会いがとても重要だったと小林さんは話す。

また、農民芸術ふう太の杜の活動としては、常田富士男さんが月一回来村され、語り(村の伝統を話す事)や村芝居(村の伝統を芝居にした演劇)、郷土料理の研究を行ってきた。中でも語り部交流会は、東北では、西の新庄、東の遠野と呼ばれるほど語り部有名な遠野市と新庄市の語り部のプロを招き交流会を行ったほか、現在も年に1回行っている幻の食堂「昭和レトロ食彩紀行」は定員がすぐにいっぱいになってしまうほど、大変人気のイベントとなっている。

◆語り(木島平村の昔話)を聞く

【参考:ふるさとの語り部交流会】

◆昭和レトロ食彩紀行

木島平村の田舎料理をビュッフェスタイルで味わえる、1年に1度だけの幻の食堂です。

【参考:昭和レトロ食彩紀行】

 

これからの活動

“村には昔からの伝統・歴史を物語にしたものが20以上あります。これらの物語を1つ1つ整理し、それらが起こった“場所”に、伝説の看板を付けてみたいと思っています。また、観光客に来てもらえるような“物語”を作ってみてはという話もあり、常田さんと相談したのですが、常田さんは、ごはんの炊けた香りが正に木島平村の香りだ、とおっしゃっていただいたので、ごはんの炊けた香りを題材にして、全国からお手紙をいただき審査するのも面白いかなと思います。”

木島平村の好きな所

最後に木島平村の好きな所を聞いた。
“私は南鴨に住んでいるので、馬曲温泉から役場まで抜ける道を上から見下ろした場所が好きです。晴れた日は北信五岳がよく見えます。

”それと、村には生活様式から伝統まで村として色々と受け継いできたものがあります。今まで、受け継いできたものをこれからも大事にする、そんなこと知らぬ間にしている木島平村の文化が大好きです。“

生まれてから“ねっからの”木島平の人。

木島平村に住み続け、木島平村が大好きといった感情が、暖かい人柄に出ている。

 

そんな小林さんと話すとホッとした。

 

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小林恵子(こばやしけいこ)さん
1951年生まれ (65歳)
農村文化伝承施設 郷の家 管理人

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郷の家の紹介

http://kijimadaira.org/sights/160