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木島平人01|渡邉孝さん

渡邉孝さんは木島平村出身。大学と就職で一度は村を離れたが、父親の会社を継ぐために村に戻り、建設会社である株式会社穂高の代表を務める。生業の傍ら、村の教育と産業などの様々な役も務め、名刺の裏にある肩書は10を超える。
その肩書リストに、今年(2016年)、4月に設立したNPO法人地域創生研究所あつまれむらびと(以後、あつまれむらびと)」の理事長と木島平版DMOとして新しく立ち上がった木島平村産業ネットワーク協議会の副会長が加わった。
日頃見る渡邉さんは、底抜けに明るく、バイタリティのある人。夜はいつもどこかでたのしく飲んでいる。村で面倒なことがあっても、渡邊さんから声がかかると足を運ぶ人も多くいる。そのコミュニケーションの力が村を動かしていく、そんな印象だ。

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木島平村の魅力はやはり「人」
木島平の魅力は何?と聞かれると「人」だと答えています。観光的な魅力とか自然の豊かさのどのあたりがいいかと聞かれても、ここにずっと暮らしていると、東京から帰ってきたときは実感をしていたこともあったかもしれないけど、正直よくわからない(笑)むしろ、外から来た人たちにどんどん教えてもらいたいと思っています。(村の取り組みで)東京から大学生もよく来ているし。ただ(観光の可能性という意味では)新幹線の飯山駅ができて、木島平の自然や田舎の魅力とアクセスの利便性を組み合わせた可能性は強く感じています。

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一緒に活動する「むらびと」の人口を増やしたい
あつまれむらびとには最初の立ち上げから関わっていたわけではありませんでした。(「あつまれむらびと」は木島平村第6次総合振興計画策定にあたって、村民と一緒に計画をつくりあげるために設定された「村づくり集会」のひとチームのメンバーが中心となって立ち上げられた)
実際にNPO法人として立ち上げるときに、理事長を頼まれたんですね。はじめは自分にできるか不安だったんですが、中心メンバーのやる気を強く感じ、目が違うな、と感じました。村を良くしたいと本気の目。こんな熱い人たちと出会ったことがなく、これなら一緒にやれそうだと思って引き受けました。
「あつまれむらびと」はみんなで集まって好きなことを言い合う場になればいいと思っています。村のなかにそういう場はなかなかないので、職業や立場の違う人がたのしく会話をするなかで、村の人と人を繋げた取り組みを企画・立案して実際に形にしていければ、こんなたのしいことはないと思っています。

産業ネットワークを利用するという発想
あつまれむらびとだけでは大変だな、もっと大きな取り組みにしたいなと感じたときは、木島平村産業ネットワーク協議会の事業にすることで実現できるようになることもあります。そのひとつで、この10月23日に行われた木島平の恒例イベント「幻の滝・樽滝の落水」とのタイアップ企画をやってみました。「幻」というキーワードで当日1日だけのスペシャルなサービスを提供してくれる村内の商店や企業に声をかけて回った。その結果14の商店や団体・企業が賛同してくれました。とにかくやってみることが大切で、自分が言い出した企画なので、自分の足で店や企業を探し回りました。ただ、回ってみて感じたのは、まだ「協力してもらう、協力してあげる」という感覚が多いということ。「一緒に楽しむ、一緒に儲ける」という関係にしたい。なんか面白そうだから一緒に儲けさせてもらおうかという関係が理想だと思っています。DMOって、やる気のある人がみんなで儲けていける仕組みなはずなので。

まずは「住んでみたい」村になる
また、村の人口を増やすというと、実際に住む人を増やすということになって大変なことだと思いますが、「あつまれむらびと」では村に住んでいなくても、この村が好きな人、遊びに来る人、何かしたいと思っている人たちみんなをひらがなの「むらびと」と呼んでいて、その「むらびと」の人口をまず増やすことを考えています。(注:こういった村に観光などで訪れる人をその土地に住む「定住人口」に対して、「交流人口」と言われています)きっとそのなかから、本当の村の人口になってくれる人がいつか出てくればいいんでしょうね。
そして、「まずは住んでみたい」という気持ちにさせるような魅力ある村にしたいなと考えています。子育てや教育面、住み良い環境に魅力を感じて、この村に住むことを最優先に考えたときに、仕事はそこでできることをして、食べて行ければ良いという考え方もあります。そんな考え方を持てば、村に住む人を増やすには雇用の場を増やす必要があると言う考え方に捕らわれ過ぎる必要もなくなるのではないかと思います。

否定的な話はしたくない、たのしい話をたくさんしたい
金の掛からない事は、どんどんとにかくやってみたいです。できない発想はしない。できることをやってみる。お客さんの求める物事に対して「できません」ではなく、どうしたらできるかを考えて形にしていく。そんなことが大事だと思います。
やりたいことはたくさんあります。先日の「幻の滝・樽滝の落水」のような、恒例で行われている村内のイベントや催しにタイアップする形で新しい発想の仕掛けをやっていきたいです。また、冬の広い田んぼで雪の迷路や大きな雪の滑り台などをつくって遊べるようにしたり、昆虫なんかも利用できないかと考えています。

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新しい遊びを思いついて、友だちに話す子どものような目をして、村を盛り上げるという大変なことの話をする渡邊さん。渡邊さんのバイタリティは、この「なんでも明るく、たのしむ」ことから来ているような気がした。

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渡邉孝さん
一級建築士。株式会社穂高 代表取締役、エコレットカンパニー信州北 代表。
この他、木島平村学校運営協議会(コミュニティースクール)副会長、長野県建築士会飯水支部 幹事、木島平村商工会 理事、木島平村ジュニアバレーボールクラブ「木島平ウィングス」指導員などを歴任、地域活動に意欲的に参加している。今年新たに、木島平村産業ネットワーク協議会(木島平村版DMO) 副会長に。